【第26話】デコタンゴールの寒さ対策をするぞなもし!

こんにちは、みかん探偵団・団長の越智(おち)です。

新年のご挨拶が遅くなってしまいましたが、今年も「みかん探偵」、そして「のま果樹園」ともにどうぞよろしくお願いいたします。

さて、以前に寒波対策のためにデコタンゴールに袋掛けをしましたが、通常1月には収穫するデコタンゴールを2月まで樹上で完熟させると豪語したみかん探偵。いったいどんな秘策があるんでしょうか?

今回も、デコタンゴールを栽培している、木原さんのみかん畑にやってきました。

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あれ?みかん探偵、それは何ですか?

みかん探偵
「おち団長!よくぞ聞いてくれたぞなもし!
この布でみかんの樹ごとスッポリ覆って、寒さ対策を増強するぞなもし!」

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なるほど!それはいいアイデアですね!

みかん探偵
「今日は、ワシのグッドアイデアを聞きつけて、みかん栽培の研究発表をしたいと、ある組織の研究員も駆けつけてきたぞなもし。」

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研究員さん
「みかん探偵、初めまして!
私はある組織でみかんの栽培について研究をしている者です。

デコタンゴールを樹上で長い間ならせておけば味がもっと良くなると思うんですが、寒波が心配でどうしても早く収穫してしまいがちです。

今回、寒さ対策についていいアイデアがあるという事を聞いて、個人的に興味を持ったのでやってきました。できれば、こちらのみかん畑で調査をさせて頂きたいのですが・・・」
みかん探偵
「なんだかアヤシイ格好じゃが、一体何を調査するんぞなもし?」
研究員さん
「この2つの温度計を使って、資材で覆った中の温度と、外の温度の差を記録して、どのぐらい効果があるのか調べてみたいんです」
みかん探偵
「なるほど!じゃあ、君も手伝うぞなもし!」
研究員さん
「わかりました!」

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みかん探偵
「よし、まずは木の棒に布をくくりつけるぞなもし!」
木原さん
「わかりました。この生地は意外と伸縮性がありますね」

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みかん探偵
「次に、このままデコタンゴールの樹の上からすっぽり覆うぞなもし!」

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みかん探偵・木原さん・研究員さん
「よいしょ、よいしょ・・・

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みかん探偵
「よし、いい感じにすっぽり入ったぞなもし!あとは、風で飛んで行かないように端をくくって、ヒモで木の幹と結び付けて置くぞなもし!」

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木原さん
「これはなかなか良さそうですね。中の温度も少しは違いそうです。」
研究員さん
「寒波によって低温の状態が数時間続いた場合、果実が凍ってしまったり果皮に障害が出やすくなるんですが、これで軽減できそうですね。これなら長い間、樹にならせておいても大丈夫かも・・・」

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みかん探偵
「よし、完成ぞなもし!」
木原さん
「おつかれさまです!助かりました」
みかん探偵
「とりあえず、今のデコタンゴールの味を確認してみるぞなもし!」

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みかん探偵
「む、やはりまだ酸味が残っているけど、今でも十分美味しいぞなもし!これを2月まで樹にならせておけばもっと美味しくなるぞなもし!」
研究員さん
「本当だ、美味しいですね!私はこれくらい酸味があった方が好きかも・・・」
木原さん
「今年は例年に比べても酸の抜けが良いですからね。これから樹上でじっくりならせておけば美味しいデコタンゴールができそうです。」

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みかん探偵
「これで寒さ対策はバッチリ、収穫の時が楽しみぞなもし!」

1月・2月とこれから寒さがますます厳しくなってきますが、みかん探偵のアイデアでデコタンゴールの樹も寒波を乗り越えられそうです。

美味しい完熟デコタンゴールの収穫を、楽しみに待ちましょう!

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