※のま果樹園の独自基準によります。
基本情報
商品名 | ニューサマーオレンジ |
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商品名ヨミ | ニューサマーオレンジ |
別名 | 日向夏・小夏・ニューサンマーオレンジ |
別名ヨミ | ヒュウガナツ・コナツ・ニューサンマーオレンジ |
品種名 | 日向夏 |
系統名 | |
命名登録年月日 | |
命名登録番号 | |
品種登録年月日 | |
品種登録番号 | |
交雑年 | |
育成機関名 |
食品成分(100gあたり)/ニューサマーオレンジ
エネルギー | 52kcal | 炭水化物 | 11.8g |
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水分 | 86.7g | 灰分 | 0.4g |
たんぱく質 | 1.0g | ナトリウム | 1mg |
脂質 | 0.1g |
(出典:のま果樹園/株式会社環境研究センターにて計量)
エピソード(生い立ち・歴史)
江戸時代からの歴史ある品種
ニューサマーオレンジは、江戸時代末期の1820年頃、宮崎県の赤江町(現:宮崎市)の真方安太郎氏の宅地内で発見された偶発実生(※)で、品種名は日向夏です。
明治20年(1887)に植物学者であり、柑橘研究家の田村利親氏によって日向夏蜜柑と命名され、広まりました。田村氏が故郷である高知県に苗木や穂木を送ったことで、本格的な栽培が始まったとされています。
発見当初は少し酸味が強く食べにくかったものの、徐々に品種改良を重ねることで食べやすい味わいへと変化して現在に至ります。
親品種を巡っては、柚子に近い香りがすることなどから柚子の血を引くのではないかと言われてきましたが、近年遺伝解析によって花粉親は橘であると推定されています。もう片方の種子親は不明です。
※偶発実生とは、自然に捨てられたり落ちたりした種から育ち、優良な特性を持った果樹が偶然発見されることです。
ニューサマーオレンジのここがオススメ!
初夏にふさわしい爽快な風味
ニューサマーオレンジは、果肉はとろっとジューシーで酸味があり、流通する初夏にぴったりの甘酸っぱい爽やかな味わいをしています。
黄色い外皮を薄くむくと現れる、ふわふわの白い内皮(アルベド)にやさしい甘みがあり、果肉と一緒に食べることで、ニューサマーオレンジ本来のおいしさを感じることができます。白い内皮(アルベド)に甘みがあることは、他の柑橘にはあまり見られない特徴です。
はちみつや砂糖をかける食べ方もよく知られており、地方によっては醤油をかけることもあります。
ニューサマーオレンジってどんな柑橘?
地域によって呼び方は様々
ニューサマーオレンジの品種名は日向夏です。原産地の宮崎県では日向夏、高知県では小夏、愛媛県や静岡県ではニューサマーオレンジと呼ばれます。その他にも土佐小夏、日向小夏、小夏蜜柑、田村オレンジなどと呼ばれることもあります。
歴史が長い品種のため、枝変わりなどによって種の多さや成熟時期が異なる多数の変異種があり、オレンジ日向、室戸小夏、宿毛小夏、西内小奈津、白鳥日向、井原日向、松岡小夏などはその一例です。
日向夏から生まれた品種には、はるか、愛媛県オリジナル品種のひめのつき、リスボンレモンとの交配の璃の香など、いずれも黄色い個性的な柑橘があります。
令和3年産では全国で6,188トンが収穫されており、原産地の宮崎県が3,592トン(約58%)、田村利親氏の故郷である高知県が2,213トン(約36%)と、その大半を占めています。
ニューサマーオレンジの召し上がり方
白いふわふわの内皮と果肉を一緒に食べる
外側の黄色い皮だけりんごのようにくるくると薄くスライスし、白いふわふわの内皮は残します。次に、芯の部分を避けながら、白い内皮ごとブロック状にカットします。お好みではちみつなどをかけてもおいしくお召し上がりいただけます。